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危ないリサイクル

ちょっと待って!!その捨て方、安全ですか?

「ご家庭でご不要になった、テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫…」と、スピーカーで喧伝しながら街中を巡回し、戸別回収してまわる軽トラック。「無料回収・お持込OK!」といった看板やノボリを立て廃家電などの持ち込みを促すヤード型回収。インターネットによる回収の宣伝広告。いずれも全国で見られる日常風景ですが、そのほとんどが無資格業者による違法回収であることをご存じですか?

無資格事業者による違法回収の手口

そもそも「テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機」の4 品目は、家電リサイクル法に則った正規ルート以外での処分が禁じられています。またそれ以外の小型家電も、こうした無許可の業者にうっかり引き渡してしまうと、法に従った適正な処理の確認ができません。不法投棄、不適切処理によるフロンガスや水銀など有害物質の環境への飛散、保管場所で火災など、危険な事例が全国で報告されています。

それだけではありません。違法回収された家電の一部は雑品スクラップとして船で輸出され、流出した先の国で深刻な環境被害を誘発しています。

“雑品スクラップ”に含まれる有害物質の海外流出や環境汚染が問題に…
「廃棄物処理法」「バーゼル法」の改定で、規制が強化されます。

使われなくなった小型家電などが、「雑品スクラップ」に紛れて、屋外で野積みにされたり、船で海外に輸出されたりするケースが近年多発し、問題になっています。

廃家電や廃棄電子機器には、水銀や鉛などの有害金属やフロンガスなどが含まれており、適正な保管・処理が行われないと、有害物質が飛散、流出して環境を汚染してしまいます。

雑品スクラップは海外でも高く買われるため、「不用品回収業者」に回収されたものが「ヤード業者」の手にわたり、「スクラップ輸出業者」が主にバラ積み船で海外に輸出するという違法ルートでの取引が増えています。

こうした違法ルートによるスクラップ輸出は、有害廃棄物の越境移動を禁止する「バーゼル条約」にも違反しています。輸出された海外での危険な解体や破砕による環境汚染を誘発。貧しい地域で子どもたちが無防備な手解体作業に携わって健康被害を受けるなどの悲劇につながっています。

国はこうした事態を重く見て、「雑品スクラップ」規制強化へ向けて、廃棄物処理法やバーゼル法の改定を進めています。

屋外ヤードで冷蔵庫を破壊=フロン類の環境放出
雑品スクラップを積んだ輸出船の火災
路上や庭で電子機器を手で解体(フィリピン)
子どもが素手とサンダルでCRT を破壊(フィリピン)

画像出典: 独立行政法人国立環境研究所 資料

「使えなくなった家電製品は正しくリサイクル」 経済産業省・環境省動画はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=4vQTE1rqhx0

「3分アニメでわかる家電リサイクル法」 経済産業省動画はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=yL_Yz41q3n0

イラスト出典: 環境省「小型家電リサイクル」パンフレット